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PCと私。Dimension4200

時を移そう。私が21歳くらいの時だろうか。2001年とかかな。

高校の時のPhotoshopの感動が忘れられなかった俺は初めて自分でパソコンを購入した。

20万円のDELLだ。その当時ではめずらしくBTOだった気がする。受注生産な感じだった。


Dimension4200というネーミングだったと思う。(ネットで調べた。)





<引用元>


「Dimension 4200」は、冷却性とメンテナンス性を向上した新ケースを採用し、Pentium III 1GHz搭載時でケース内の温度は10度引き下げられたという。また、外観も従来の白を基調としたものから、グレーを基調としたツートンカラーに一新された。

 本体前面には、USB端子×2やヘッドフォンジャックのほか、同社のサポートページに接続できる「デル・E-サポート・ボタン」を備える。なお、チップセットは従来機同様、Intel 815Eを搭載する。

 BTOに対応し、CPUはCeleron 800MHz、メモリ128MB、HDD 20GBに、GeForce2 MX(32MB SDRAM、S-Video出力搭載)と12/8/32倍速CD-RWドライブを搭載した、15インチCRTディスプレイ付属のモデルで118,800円。

 また、ビデオカードにGeForce3を選択することもでき、Pentium III 866MHz、メモリ128MB、HDD 20GB、GeForce3(64MB DDR)や8/8/4/32倍速DVD/CD-RWコンボドライブに加え、アナログ/デジタルビデオキャプチャ対応のIEEE 1394カードを搭載した、15インチCRTディスプレイ付属のモデルで208,600円となっている。


パソコン好きな人はこれを読むだけで泣きそうになるんじゃないかな。せるるんの800MHz。。。。メモリ128MB、、?S-Video!?あのMIDI端子みたいなやつ!?

どうしよう、野村さん。自分泣きそうです。って思った人は仲良くなれます。


今からしたらこんなギャグみたいなスペックのものに20万円を払ったんだよ。俺は。しかもOSに関しては悪名高きWindows Me(ミレニアム)。本当にこのOSには苦戦したことをよく覚えている。



けどね、当時はこれがなうかったんだ。

家賃が20000円の〇〇荘という風呂無しの共同玄関に住んでいた俺の部屋にこんなナウいものがやってきたんだよ。中身のスペックなんて全然わからず店員の言うがままに組まれたこのPC、たぶん3年くらいで壊れた気がする。4200って何の数字なの?今でもわからないし、調べる気も起きない。


その当時の自分は世捨て人の極みと言っても過言ではなかった。コンビニの廃棄が主食でブルジョアな日々を過ごしていたんだよ。クリスマスにはホールのケーキ3個もらったりね。

水も電気もガスもPHS(アステル)も止まるという事が頻繁にあった。ガスが止まるのは別にそんな大したことではない。水道も、公園に行けばなんとかなる。ただ電気だけは止まってほしくなかった。


そんな生活の中もくもくとPhotoshopを研究する日々が続いたんだ。今だったらゴミの様な解像度の低いスキャナとエラーが頻発のプリンタと共に創作活動が続いたんだ。ネズミが走る音。バイト先で付き合った女の子の寝息。外で騒ぐ酔っ払い、そんな中ひとりでもくもくしてたんだよ。いい思い出だ。


ちなみに音楽は全然やっていなかった。


余談だが世捨て人になると自然と周りの人間関係も世捨て人や悪い人間が増えていたのを体感したのもこのころだ。類は友を呼ぶという言葉に関心したのをよく覚えている。


大学を全部蹴って、専門学校に入り退学し、

自分は何になれるのか、自分は何なのかをずっと考えていた時期にこのパソコンはずっと寄り添ってくれていた気がする。そばに居てくれてありがとう。



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